120年の時が経っても
2015年10月27日
手刻み
先日、工場に運ばれてきた古材たち。
材料に直接触れて色々なことがわかってきます。
作る家の大きさに合わせて古材を切断したのですが・・・
木の表面こそは時間が経ち囲炉裏の煙にも燻されなんとも古いなぁというのがわかります。
切り口の綺麗さと赤味の脂がギラギラしている様子はほぼ新材と変わらずか・・・はたまたそれ以上か!?
120年も経っているとは到底思えない程の良い状態。
木は100年位で木として最高の状態になり、その強さが何100年もかけてゆっくりと弱くなっています。杉で800年何て言われますね!!
この古材なら、必ずこの家を守ってくれる!!
木口の表情の美しさにしばらく見とれてしまいました。
解体処分を免れて、色々な縁があって工場に来た古材たち。この木がまた新たな建物を支える梁となると考えると過去からの素敵な贈り物のように思えます。
さて、古材の木の状態がとても良いという事がわかり早くこの木を使いたい!!この古材たちを使ったら、この建物はとても良い物になると確信しました!!
しかし、使い物にならない古材もあります。
白太の部分が穴だらけ•••同じ刃物で切っているにもかかわらず切り肌がボソボソ。このような木は残念ながら家つくりには使えません。
実は使えなくても使えるんです!!
ゴミとしてではなく、薪ストーブに使う薪として使う事もできるのです。
木という自然素材はどんな状態になっても使い道はあり、ゴミとして廃棄する事を必要としません。最後の最後は土に還す事もできます。
こんなにも素晴らしい素材、先人たちが拘って使い続けてきた理由がわかった気がします。