この世に使えない木などない

昨年の飛騨高山は昭和56年の大雪に匹敵する豪雪で各地で雪による倒木が起きました。電線は切れ寒い最中電気エネルギーが10日間近く来なかった地域もあったらしいですね。

さて、今回の石徹白洋品店新築工事で扱う新しい材料の入手の為にとある倒木現場を訪れました。

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見るからに悲惨!!!

このような光景を目の当たりにすると自然の力とは果てしなく大きく、人なんてちっぽけなものだ。とっても非力だと感じさせてくれます。

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どの職人も嫌がって使ってくれない・・・

山主さんが悲しげな顔をしてそう語られました。その理由とは倒木処理をしなければいけない事はいいのだけれども、せっかく大事に育てたのに倒木の瞬間に木の中にたくさん割れが入っている可能性があって博打的すぎて使えないとの事でした。なんとかならないものか・・・・

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手間暇かかるけど、一本ずつ確認すれば使えますよ

これほど山に木があるのに使えないなんて切なすぎる!
樹杜屋もそう思い、ダメかもしれないけれども見てみなければわからないと思い一本ずつ切って確認、切って確認の繰り返し!クラックがあればさらに切って念入りに確認。倒木によるクラックの兆候が予想外に少なくこれは使い物になると確信しました。即、購入を決意しました。

比較的使える材料が多かったのも、根っこから倒れてくれた事。一番最初の大雪で一気に倒れてくれた事が倒木によるクラックが少なかった理由かなと考えました。

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使える木も使えない木も確認すればわかるのです

本来なら自然災害で被害を受けてしまって邪魔物のように思われていた木も一本一本確認する事、クラックの判断ができる事、手間暇はかかるけれどもそれだけで大切な資源を無駄にする事なく使う事ができるのです。

そんな作業をしていたら、山主さん・・・
あっちからこっちからどこから出てくるのか倒木材を引っ張ってきて、あれも見てくれこれも見てくれ(汗)ついでにあるだけ全部トラックに載せられて・・・思わぬ収穫か?はたまた押し売りされたのか?

どちらにせよ、この杉の木が無駄にならなくてよかった。
ただそれだけで樹杜屋の心はなぜか満たされてしまいました。

この中から、柱や梁、はたまた床板原木だからこそ木取り次第。
製材するのが楽しみでたまりません。

倒木被害はとても災難でしたが、それでも自然の恵みだなと樹杜屋は考えます。

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