手刻みの前に準備するもの

手刻みの為の墨付けを始める前に用意するものは幾つかありますが、前回は板図のお話でした。さて、今回は尺竿と呼ばれるものを作りました。

この尺竿と呼ばれるもの四角なので四面情報を書き込むことができます、つくる家ごとに用意するものでその家だけに使う長さ・高さ・その他必要な寸法の全てを書き込むことができる優れものなのです。

 

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尺竿とはいわゆる、家寸法の原本のようなもの

この作業はとても慎重になります。というのも作ってしまえば墨付けの際にスケールなどで長さを測る必要もなくただ写すだけで長さ・高さを簡単に記すことができます。それ故にとても慎重に作る必要があるのです。

写真のように長い尺竿、短い尺竿、その他手伝いの方などが使う事なども考慮して、合計3本正確に写してゆきます。

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古来よりの知恵の塊

現代では一間の間が6尺(1820)と一律ですが、かつてはその時代その時代・その建物ごとに見合った寸法を選択していたようでセンチ表記になった現代では逆に数字にすると複雑な寸法になってしまいとても難しくなるような気がします。棒に描かれた線から線が一つの単位ですと考えれば数字化する必要もなくとても簡単な話ですね。

 

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間違いがないかなんども確認して尺竿を複製しました。
準備は万端、これより墨付け作業に入れます。

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