長い木が必要な場合、継木とは?

石徹白洋品店、古材による新築工事の手刻みが始まりました。
手刻みの職人も現代では少なくなり知り合いを通じて全国の若手で活躍している方々に来ていただく事になりました。かねてより講習会などを通して話をする事はありましたが現場で一緒に仕事ができると思うとあらべぇはワクワクしてたまらなくなりました。

左より岡山県を拠点に活躍されている杣耕社代表の山本氏とそのお弟子さんでアメリカ出身の数奇屋大工のジョン氏、大阪にて活躍されている沖本氏を迎えての刻み作業が開始されました。

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世界が注目をする日本の大工技術

古材洗いや段取りをしている間にも日本に在籍もしくは、たまたま日本に訪れている海外の職人さんが多く大工小屋に訪れました。今や世界中で様々な職人の技術が日々失われていく最中あらべぇのような仕事は とても貴重で素晴らしいとお褒めの言葉をいただきました。

アメリカ、ドイツ、カナダ、中国・・・誰がどこの国の方なのかわからないくらい多く訪れました。

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さて、話は手刻みの話に戻りますが長い材料を使う時もしくは手に入る長さよりも長い家を作る時・・・一体どうするのでしょうね?

継げば良い

しかしどうやって?と思われるでしょうから、たくさん写真を用意しました。上記画像は一本の木に見えた方もいるでしょうが実はこれ!!!

継ないであるのです。

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まず、真ん中にほんの少し楔状になった栓が打たれているのですが叩き込めばお互いの材料が引寄せ合うように調整されています。抜く時は逆(下)より打ち上げる事で簡単に外す事ができます。

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栓を抜く事でいとも簡単に!!本当に簡単にばらす事ができてしまいます。しかし、安心してください。簡単にはバラせますが通常勝手に外れてしまう事はないのです。

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横から見た状態。
この突起のような部分で材料同士の高さの位置を決めているのですね。見た目もものすごくシンプルです!!

シンプルだからこそ強くて長持ちするのかもしれませんね。151213_3

念のために組んでいない状態で説明いたしますが栓はここを通ります。木を継なぐ、木を組む技というのは数え切れないほど多くのものがあるのですが、この継ぎ方は『金輪継』と呼ばれ古くは奈良の時代より使われ続けてきた千年以上の歴史があり、それが証明する継手としての信頼・安全性があるということになりますね。151213_2 

大工職人のみぞ知る事だったけれども、広く多く伝えていきたい

かつてはこのような技法は大工職人でも一部の人のみぞ知る特殊なものでした。しかし、現代においては伝えていかなければ本当になくなってしまう。そんな思いで樹杜屋あらべぇはこれからも木の家づくりの本来なら職人のみぞ知る様々な知恵を伝えていきたいと考えています。

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