木組みの立派な古民家が解体されると聞いて・・

6月の終わりから2ヶ月ほど静岡の方へ仕事へ行っていた樹杜屋ですが、その間にとても大変な事件が起きていたようです。盆休みに帰省すると家族より『◯◯さんな歳も取ったし体悪いし、病院なんかも遠いで町の方に引っ越すんやとよー』と伝えられた自分はすぐさま嫌な予感が頭を巡りました。

というのも家を出て行くと言う事は
↓空き家になる
↓解体される・・もしくは放置されてしまう・・・
↓貴重な古民家がなくなってしまう・・・

勝手な想像なので、事情も知らずになんとも言えないのですが。
大工という仕事をしている以上、人一倍家に関する事は気になるものです。

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古民家を解体した際に出た古材はまた新材のごとく使用できます

地元に残る古民家が潰されるのはもう見たくない

子供の頃にたくさんあった古民家は今では数えるほどに・・・
本当に地元らしさの残る古民家がたくさん残っていました。

そして自分はその古民家から多くの大工技術と知恵を学びました。
これ以上、古民家が解体処分されてしまうのは本当に心苦しい。
地元の古民家の立ち並ぶ風景が無くなるなんて・・・

そんな思いから、解体されるのではないかと噂の古民家を訪ねてみました。

特有の屋根構造を持つ、古民家でした

家とは人が住んでいるのでまじまじと、じっくりと見る事なんてできなかったのですが、よくよく見れば!!地元豪雪地帯特有の屋根構造を持つものだとわかりました。

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写真のものは違う古民家のものですが全く同じ屋根構造のものです。
2メートルを超す雪が積もっても折れる事なく家を守り続ける事のできる頑丈な造りです。

地元固有の名称に成ると思いますが『出登り』と呼ばれる工法です。
軒が深くなればなるほど屋根に掛かる負担は大きくなるのですが、屋根のてっぺんから屋根の先まで大きな丸太がせり出す事で無理なく屋根を支えることができます。知恵ですね〜。

せり出す事で軒の深さもうんと深く構えられ雨風、夜露、湿気などから家を守ってくれるとても素晴らしいものです。通常の軒の深さが現代では30センチほどしかありませんが、これは150センチもあります。家が長持ちするわけですね〜。

もちろん見た目も美しい、とても好きな木組みの一つです。

 

さてさて、この古民家の今は??
少し長くなりましたので、次回に続きます。

 

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