石の上に柱が建つ

石場建て伝統構法と呼ばれる
今ではとても貴重な珍しい建築方法だけれど戦前までの千何百年の間、極々当たり前に行われてきた日本の伝統的な構法を石徹白洋品店では採用いたしました。幻の・・なんて言っても過言じゃないのでしょうか?

簡単な説明になりますが現行の家づくりで行われる、大地と基礎・基礎(コンクリート)と土台を緊結する方法とは異なり石の上に柱が立つだけ!!ただそれだけのシンプルなものになります。本当に簡単に説明すると基礎と土台の無い家!?というなんとも分かりにくく不安にもなるような・・・そんな建築方法です。

簡単には説明できない複雑なメカニズムなのですがこの国では何百年と採用され続け家を長持ちさせる為のとっても素晴らしいものだということだけまずは知っていただきたいなと思います。

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縁の下の力持ちとなる石の据え付け

木組みの家が地震に強く長持ちする、住み手にも環境にも良く、自然に囲まれた家は人の心も豊かに育む??と言った大前提でお話しますが全てがその通りとは言いません。誤解もあるかとは思いますが、木組みの方ではなく今日は石のお話。もちろん、木組みの家なので建物自体もとても大切なのですがとても重い家というその全ての重さを担うのが礎石ということになるのでとってもとっても重要な作業になるのです。

もし石の据え付けがしっかりなされていなかったら??
不同沈下、家が沈む、柱が沈むなどの不具合が起きてしまい家としては良く無い状態になってしまいますね。
しかし、経年で不具合が出た場合は高さを再調整しやすいというメリットもあるのです。

 

 

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土を感じ念入りに!職人の勘が必要になる作業

一通りの下準備が終わり、石の据え付け。事前の聞き取り調査や人の話、土の感触など様々な情報からこの土地の地盤はとてもしっかりしているということから栗事業、転圧(数回)というシンプルな方法を採用しました。礎石の選定はかつて礎石に使われていたものを使いました。理由は簡単でその石が家を支え続けて来たものであるというただそれだけで他に理由はいらないと思います。遠くから運んで来る必要もなく、その土地にあるものを使う。自分の思い描くものづくりにも合致した最良の選択ができました。

 

とても重要になる石の据え付けですが、とても言葉で説明できない微妙な感覚の作業になります。
礎石の前に小さな石を縦に並べてタコと呼ばれるものでトントンと突く!
ガツンと言う衝撃ではなくて、ズシンとGをかける!強すぎるも逆効果!礎石の場合も同じく!

説明できないけど言うなれば
『逃げなくなった、おちついた、据わった』と言う感覚が足の裏、持ったタコの感触、石の音などから感じ取ることができるのです。

 

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慎重に念入りに全ての礎石が落ち着きました。
いよいよ、建て方を迎えられる!石が据わったことで立ち上がる石徹白洋品店の姿がはっきりと見えてきました。わくわくです♪そんな中、工場では刻みの作業が着々続けられています。

おまけで石の上に立っている柱の写真を参考に。
落ちないのかな?大丈夫かな?なんて思うかもしないのですが実はそれが地震に対する強さの秘密だったりします。そんな秘密はいずれまた〜

 

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