いちばんの理由はおうちの中の汚れにくさ。煙突掃除中はどれだけ気を付けていても煤や灰が舞いやすい。煤は軽いので広範囲に漂い、粒子が細かく油分があるので布などに付着すると除去が非常に厄介です。
居間の一角に置かれることが多い薪ストーブですから、煙突掃除はとにかく煤と灰が飛散しにくい方法がおすすめです。
屋根上からの掃除なら、本体間際までブラシをかけても煤の飛散は煙突とストーブ本体内だけでおさまります。
そして構造上薪ストーブの煙突がいちばんつまりやすいのは煙突トップ。温かい排煙と冷たい外気温の温度差でタールや煤が固着しがちなので、定期的なチェックが必要です。
という理由から、年に一度くらいは屋根に上る必要があり、どうせ上るならば煙突掃除も屋根上からブラシを通すのが都合がいい。とそう思っています。
屋根上から煙突掃除をするための条件は①屋根がのぼりやすい形をしていること②煙突が屋根出し施工されていることの2点です。飛騨地域のような雪国は屋根の雪下ろしをするので、屋根にあがりやすく、また住人も屋根に上ることに慣れています。雪の少ない地域では無理に屋根に上らなくてもいいと思います。煙突掃除は専門の方に依頼するなど安全に配慮した方法で行ってください。
樹杜屋ストーブはオーナー様がセルフメンテナンスを行えるような施工を心掛けています。お客様の意向次第ではありますが、屋根上が慣れた方なら屋根上から煙突掃除ができるように極力煙突の曲がりを減らした屋根出し煙突を計画しています。
まとめ
- 室内が汚れにくいので屋根上からの煙突掃除がおすすめ
- いちばん詰まりやすい煙突トップは年に一度のチェックが必要
- 屋根上に慣れていない人は業者に依頼してください