樹杜屋ストーブは、わたしたちの身近にある木、杉やヒノキを自給しやすい飛騨ならではのエネルギーと考えています。PANADERO社の薪ストーブをおすすめするのは、杉やヒノキなどの針葉樹を満足に燃焼させるべく考え抜かれた針葉樹薪のための薪ストーブだからです。
PANADERO社の日本専用モデルには何種類か機種があるのはご存じですか。今回は、ISLAminiと、そしてもうひとつのISLAminiの特徴について説明します。
ISLAminiは低燃費高出力モデル
PANADERO社ISLAは、広い前面ガラスが印象的なPANADEROJAPAN薪ストーブの旗艦機種です。その名前にminiを付けたこの機種は、旗艦機種をmini=小ぶりにした、性能も控えめな機種なのでは?と誤解をされがちな当ISLAmini。miniなのは形だけで、小型化=先鋭化した高性能機種だということをまずお伝えします。
コンパクトな燃焼炉は、効率よく熱を拡散。小さな薪で大きな熱量を放出します。スペック表を見ると、ISLAより少し小さな数字が書いてありますが、2台並べて燃焼実験をした実感としては、ISLAminiのほうが断然強い熱気を放出するように思います。そして燃費が良い。ISLAminiは針葉樹薪に特化したうえでさらに低燃費高出力機種なのです。
第一のISLAmini、煙突背面出し型
まず初めに紹介するISLAminiは煙突を本体の背面から出すタイプ。この背面出し型はとにかく天板が広く使える。天板上に障害、突起がなにもないフルフラットな状態なので、ISLAよりも数も多く径も大きな鍋を加熱することが可能。オプションで天板上に鋼鉄製の箱をつければ、その中でオーブン調理のようなことができる。
また煙突が背面から始まるので、煙突の壁出し施工に有利。背面から直接屋外へ煙突が抜けるため、煙突が視界に入らない。煙突によって内装デザインが変化するのを好まない方におすすめなのは壁出し施工です。背面出し型の煙突壁出し施工は、見た目にもすっきりとした施工が可能です。
とはいえ、背面出しであっても室内に煙突を施工することは可能です。煙突を室内で立ち上げて屋根出しも可能。施工計画はご相談ください。ご自宅の形状に合わせた設計をします。
第二のISLAmini、煙突天板出し型
次いで紹介するISLAminiは煙突を本体の天板から出すタイプ。この天板出し型はとにかく燃焼効率が良い。実はこの天板出し型は性能の向上を図った新モデルです。もとより低燃費高出力のISLAmini背面出し型が大変人気だったのをうけて別型をリリースするにあたって、燃焼効率をブラッシュアップしたのがISLAmini天板出し型。という流れで誕生した天板出し型は、とにかく燃焼効率が良い。
煙突取り付けのために天板はコの字型にしか利用できませんが、もともと鋼板製のフラットな天板のため、十分な量の鍋ややかんを加熱することができます。付け加えると、ISLAminiは熱を作るのが得意な機種ですので、ISLAより早くお湯が沸きます。
まとめ
- ISLAminiは2タイプある
- 煙突背面出し型と、煙突天板出し型
- どちらのISLAminiも小さい薪で低燃費高出力
- どちらのISLAminiも針葉樹薪の利用を想定した設計