「薪ストーブを設置しようと見積もりをとったら、想定外の金額を提示されてしまって…」
設置を諦めましたという話にも、諦めきれずに他社施工店を探していますという話にもよく出会います。
薪ストーブ施工にかかるコストは本体購入費用だけではありません。といってもおそらく見積もり依頼される方は煙突の設計施工費用までは想定しておいでのはず。
実は一番費用がかかるのが炉台と炉壁の製作費…。耐熱や防火を考えた壁や床を新たに施工するとなるとリフォーム並みの工事。見積もり金額が想定を超える大きな理由です。
設置コストを予算内に収めるには、炉台と炉壁の再検討がいちばん確実です。
耐熱、防火、床の強度を兼ね備えた炉台と炉壁。樹杜屋ストーブでは鉄製炉台+鉄製遮熱板の組み合わせをおすすめしています。メリットの一つは工期が短いことです。完成した製品を搬入設置するだけなので、工事は半日程度で済みます。工期が短い=費用も抑えることができます。
居間など長い時間を過ごす部屋にしつらえるなら、部屋+本体+炉台・炉壁をそろえてコーディネートしたいと思う方も多いと思います。PANADERO社薪ストーブのシンプルでエッジの効いたデザインには鉄製の炉台炉壁がよく似合います。
鉄という素材は引き締まった見栄えがあり、ある程度厚みのあるものは高級感を感じます。掃き掃除も拭き掃除もしやすく、薪ストーブ周りを清潔に保つことができるのもおすすめする理由です。
施工時は遮熱に注意。通気層が大切です。
DIY、また薪ストーブに不慣れな施工業者へ依頼したものと思われる施工例で不安に思うのは遮熱性能が足りていないような事例です。
耐火性能が足りないことはほとんどないのですが、遮熱性能がおろそかにされていることが多く、壁内の低温炭化が心配です。レンガやタイル、モルタルなどは、ゆっくりと熱を通し、蓄熱もするので、特に壁に密接した施工は避け、施工の際は通気層を必ず設けるよう心掛けてください。