ロストルとは
薪ストーブの本体パーツのひとつに「ロストル」というものがあります。薪ストーブ燃焼炉内部の給気口をカバーするもので、格子のような形をしています。日本語では「目皿(めざら)」。燃焼炉下部から給気されるタイプの薪ストーブについています。灰受け皿(アッシュトレー)とセットになっている場合が多いです。
数ある薪ストーブの機種の中にはロストルレスのものもありますが、PANADERO社の薪ストーブにはロストルがついています。PANADERO社の薪ストーブの魅力である「薪の樹種を選ばない」効率的な燃焼、針葉樹が広葉樹のようにきれいに焚ける性能にもこのロストルが一役買っています。
ロストルと灰受け皿と灰の話
ロストルは灰受け皿とセットになっている場合が多いので、とても誤解されやすいのですが、この格子状のパーツは炉内の灰を灰受け皿に落として掃除をしやすくするために取り付けられているのではありません。あくまでも底面からの給気口をカバーするためのパーツです。
では燃焼炉内にたまっていく灰はどうしたら良いか。灰は大事にためておいてください。
そしてロストルから落ち灰受け皿へ溜まる灰はどうしたら良いか。落ちた灰ももどうかそのままにお願いします。灰受け皿内に灰がたまっているように見えても、給気に差し支えない場合がほとんどです。空気の通り道がふさがってしまう場合もあるので、灰受け皿の灰はできればそっとしておいてください。
「薪ストーブの燃焼がおかしい」「普段と燃え方が違う」となれば給気がうまくいっていないかもしれません。その時は灰受け皿から灰を除去すると燃焼が戻ることがあります。灰掃除のタイミングとしてはその状態からでも遅くないので安心してください。
灰には薪の燃焼を安定させたり、薪ストーブ本体を過加熱から守ったりする効果があります。ふだんの薪ストーブライフを快適に過ごすためにも、ストーブ本体の寿命を延ばすためにも、灰は大切にとっておいてください。
PANADERO社の薪ストーブはロストル付きです
さて、ここまでロストルや灰について語ってきましたが、これは私がPANADERO社の正規販売店としてISLA、ISLAmini実機複数台を試験機に何年か運用してみた実感です。おおよそのメーカー、おおよその型の薪ストーブも、ロストルと灰については基本的にPANADERO社の薪ストーブと同じと考え方思います。がしかし、各薪ストーブメーカーの各モデルにはそれぞれの設計理念があるものです。必ずしもこの通りではないかもしれません。
樹杜屋が薪ストーブをPANADERO社一社のみの扱うのは、正規代理店として商品の特性を理解し、責任を持った施工をするためです。ショールームには、試験機として使用している実機があり盛夏を除いて燃焼させています。(いろいろ堅く書いていますが、春や秋など寒さが厳しくない時期は、パンや肉を焼く試験をしたりして軽く使っています。ショールームへお越しの際には使用感など気軽に聞いてください。)
旧ショールームのISLAとISLAmini