薪ストーブ体験のお客様に、薪ストーブ屋としては一風変わったツアーが人気です。なぜならご案内する山林はかつては管理の手が入らない放置林だったからです。
自分で伐って運びだす、小さな施業地(せぎょうち)
今のところツアーとしてパッケージがあるわけはないので、裏メニュー的な試みです。樹杜屋が所有している山林、小さな道をつけた施業地を歩くツアー。必要なときに必要な木材を自分で伐って運びだすことを目指した山。ご希望の方へ数時間程度のご案内をストーブ体験と合わせて行っています。
PANADERO(パナデロ)ストーブを導入検討中の方には針葉樹林を所有している方など山に関心のある方が多い印象で、この先その山をどうしていこうか、どう関わろうかと思案する雰囲気が共通している気がします。樹杜屋の森に興味をもった方が、ストーブ体験と合わせて出来れば山も…と問合せが増えてきました。
植林された山を活かすPANADEROストーブ
実は樹杜屋ストーブがPANADEROストーブの正規取扱店になったのも同じ悩みを持っていたからです。親や祖父が植樹した杉が収穫時期を迎えた所有林を余さず活かしたい。そのためには住宅建材として利用する、原木市場へ売却するほかにも燃料として冬の暖房に使えないだろうか。
そのストーブは杉を薪にして支障のないものが良い。として探していたところ、支障がないどころか松や杉を薪に想定して設計されたストーブがあるとのことで、まずは自宅に設置し使ったところ想像を上回る性能。これはぜひ山のことを考えている人たちに紹介したいと取扱いを決めました。
山は楽しい
歩いてもらっている樹杜屋の施業地は特に見晴らしがあるわけでもアトラクションがあるわけでもないただの急傾斜の杉林です。2tトラックで通れる道が付いているので、多少歩きやすいですが。それでもご案内した方たちが晴れやかな顔で下山するのを見ると、やはり山が好きな人たちは、山に入ると元気になるのだなあと思うのです。
針葉樹も燃やせるPANADEROストーブは、山のことを考える人たちの顔を晴れやかにする手伝いができるストーブだと確信している次第です。