薪ストーブで子どもが気絶?換気が必要なのか

薪ストーブを焚くと子どものお昼寝があまり早々にコテンと意識がなくなるので、怖いくらい。何かあぶないガスでも出ているのではないか…と思って…と切り出した納品後1シーズン目のお客様。(エッそんなまさか!)と、どうされましたかお子さま大丈夫ですかと重ねるように聞き返すと、なので室内空気の汚染をチェックできる機械を買いました!と。

測定してわかったんですが…とおっしゃるには、薪ストーブ燃焼中には二酸化炭素濃度も一酸化炭素濃度も特別上昇するようなことはなかった。子どもの様子がおかしいと代替で灯油ファンヒーターを使ったが、ファンヒーターのほうが二酸化炭素濃度は上昇した。と。いやあ、あったかさが気持ちよくてのコテン寝だったんですねといたずらに笑っておいでだったのですが、話術巧みすぎてストーブ屋は肝が冷えました。薪ストーブを警戒して購入した空気汚染測定器、今では書斎に据え付けているとのこと。在宅ワーク時に換気の目安を教えてくれるのでおすすめらしいです。

薪ストーブは都度燃料をくべることもあって、ファンヒーターなどより燃焼していることを意識しやすい暖房器具です。となると「燃焼するんだから酸素は減るし二酸化炭素は増える、すなわち空気が汚れるのではないか」という懸念が生まれます。たしかに簡易なタイプの薪ストーブは室内の空気を使って燃焼しているため焚くほど室内の空気は取られていきます。しかし炉内の燃焼後の空気は煙突によって排気されているため、急激に二酸化炭素が増えたりすることはないはずです。簡易なタイプの室内給気で何か問題があるとすれば、せっかく温めた室内空気が吸い出され、室外から冷えた空気が隙間風となって入ってくる点です。

一方現代的な薪ストーブは屋外から給気ダクトを使って炉内へ直接給気するタイプのものが増えています。給気ダクト→本体炉内→煙突で排気と薪ストーブシステム内で空気の流れが完結するので、燃焼で室内の酸素が減ることはありません。このシステムは室内の空気圧を負圧にしないので不快な冷たい気流を感じにくくなります。

給気ダクト施工例
薪ストーブ背面下部から床下へつないだ給気ダクト

とは言っても薪をくべに炉の扉を開ければ焚火の周りのようにガス出ればもホコリもたちますし、人が活動すれば呼気で二酸化炭素が増えます。二酸化炭素が増えれば頭の働きも鈍るそうです。さきほどの空気測定器の話に戻るようですが、定期的な換気で頭をすっきりさせるのがいいようです。

ちなみに、薪のエネルギーで暖をとるのは理想だがホコリもケムリも気になる…という方には薪ボイラー+温水ヒートパネルという選択肢があります。ボイラーについては下のリンク先記事で触れています。

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樹杜屋ストーブにはPANADERO社の薪ストーブ実機を見学、実際の燃焼を体験できるショールームがあります。
間取り図や内装、外観などがわかる写真があれば具体的な相談にもお答えします。

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